「あした、平和園行くんだ。」
その言葉を口にした瞬間、少しだけ誇らしい気持ちになる。「いいね!」と聞いた相手も思わず顔をほころばせる。十勝で暮らす人にとって、平和園とはそういう存在です。単なる焼肉店ではありません。
お腹いっぱいおいしい焼肉を楽しみたい家族連れも、地元に根付いた味を確かめたい人も、ジンギスカンを初めて体験する旅行者も。誰であっても同じように笑顔にしてくれる場所——それが平和園なんです。
では、なぜこれほどまでに人々の心をつかむのか。人気の理由とおすすめの楽しみ方を、メニューの注文ポイントとあわせてご紹介します。
Contents
平和園はどんなお店?

1959年(昭和34年)の創業以来、60年以上、一度も暖簾を下ろすことなく営業を続けてきた焼肉レストラン「平和園」。現在は十勝エリアに6店舗、札幌に3店舗を展開しています。
発祥の地である本店は、JR帯広駅から徒歩5分。観光客もアクセスしやすい立地です。昭和レトロな佇まいが、長年この地で愛されてきた歴史を物語っています。
平和園のここが好き
1.圧倒的なコストパフォーマンス
平和園の一番の魅力は、抜群のコストパフォーマンスです。一枚一枚手切りされた鮮度の高い肉を、びっくりするほどの良心価格で味わえます。
「今日、焼肉行く?」「給料日前だけど、どうしても肉を食べたい」そんなときに気軽に行ける。そんな平和園の「コスパ抜群&地元民おすすめメニュー」をご紹介します。
ジンギスカン定食 ¥750(税込¥825)
平和園の代名詞とも言える人気メニュー。ジンギスカン一人前に、ライス、味噌汁(またはスープ)、漬物、サラダが付きます。心も胃袋も満たしてくれる一品。気軽に楽しめるから、ひとりランチにもおすすめです。

ジンギスカン ¥450(税込¥495)
上ジンギスカン ¥520(税込¥572)
創業時から続く伝統の看板メニュー。徹底した温度管理と丁寧な下処理により、羊肉特有の臭みはなく、驚くほど柔らかい仕上がり。この品質でこの値段は、まさに破格です。
道産特サガリ ¥820(税込¥902)
北海道では、ハラミのことをサガリと呼びます。十勝産の新鮮なサガリは、柔らかく肉汁たっぷり。強火でさっと焼いて口に入れた瞬間、その旨味に思わずため息が出るはず。地元客に人気の定番部位です。
ミノ ¥420(税込¥462)
焼肉通にこそ味わってほしい、畜産王国・十勝ならではの国産ミノ。平和園では、乳牛(ホルスタイン)の胃を提供しています。牧草を主食とする乳牛の胃は活発に働くから、肉厚でおいしいミノになるんです。コリコリした食感なのに硬すぎず、クセも少なく、食べやすい一品です。
ネギ塩ココロ(牛の心臓) ¥380(税込¥418)
心臓は筋肉なので脂肪が少なく、とてもヘルシー。プリプリとした食感とあっさりとした味わいに、別盛りのネギ塩がよく合います。価格も手頃で、リピーターの多い一品。焼きすぎると硬くなるので、焼き加減に注意が必要です。
旅行の楽しみといえば、なんといっても旅先で味わえるグルメ。そしてここ、北海道は海あり山あり自然豊かな“食の宝庫”です。めったに来れない土地にきたなら、「せっかくなら地元の人が足繁く通う人気のお店に行ってみたい」という気持ちになりますよね。この記事では、そんな方向けに十勝の中心都市・帯広にフォーカスし...
2.臭みのない絶品ジンギスカン
平和園を初めて訪れた人が驚くのが、ジンギスカンのおいしさです。「羊肉は苦手だったけど、臭みがなくて感激した」——そんな声も少なくありません。
羊肉は管理が難しく、扱い方によっては臭みが出てしまうことも。平和園では徹底した温度管理に加え、職人が手作業で余分な脂や筋を取り除く丁寧に下処理をすることで、臭みのない柔らかいジンギスカンを実現しています。
さらに特筆すべきは、平和園が生み出した独自の食べ方です。1959年(昭和34年)の創業当時、ジンギスカンは鍋で加熱するのが一般的でした。そこで平和園が提案したのが、網で焼く「焼肉スタイルのジンギスカン」。
この独自スタイルでジンギスカン普及に貢献した功績が評価され、2011年には「第1回ジンギスカン普及賞」を受賞しました。
北海道に来たなら滞在中にぜひ味わっていただきたいのが「ジンギスカン」。実は、ジンギスカンには地域ごとに特色があり、帯広で食べられるジンギスカンは札幌で食べられるものとはひと味違うのです。どちらも美味しいのですが、十勝の魅力をお伝えするMATOKAが推すのは、もちろん帯広のジンギスカン。今回は帯広市内...
3.豊富なメニューと迅速なサービス
平和園が長く支持されてきた理由は、看板メニューのジンギスカンだけではありません。何度訪れても飽きない、メニューの幅広さも大きな魅力です。
焼肉メニューはもちろん、冷麺やクッパ、ビビンバといったご飯もの、麺類、スープも充実。ハーフサイズもあって、ちょっとだけ食べたいときにも便利です。さらにサイドメニューやデザートまで抜かりなし。

おすすめのサイドメニュー
ネギムンチョ ¥250(税込¥275)
白髪ネギをピリ辛ダレで和えた一品。肉にのせても、スープに加えても、そのままつまんでも、お酒のアテとしても楽しめる万能選手です。¥250という良心価格も嬉しい。
ビビンバ ¥550(税込¥605)
野菜たっぷり、たまごスープ付きでこの価格。これひとつでも満足できるボリューム感です。ハーフサイズもあるから、ちょっとご飯ものが欲しいときにも便利です。
タピオカ&ゴマアイス ¥420(税込¥462)
平和園の定番デザート。さらっとしたココナッツミルクにゴマアイスとブラックタピオカが入った自家製の一品。お腹いっぱいでも不思議と食べられる、食後にぴったりのデザートです。
注文はスマホを使って、頼むスタイル。各メニューの写真も載っているので、内容や量を参考にしながら注文できます。
料理の提供もスムーズです。週末は混雑することが多いものの回転は良く、長時間待たされることが少ないのも、気軽に来店できる理由のひとつです。
おいしさの秘密|職人の技が支える、肉本来の旨味

平和園が長く愛されてきた理由は、価格だけではありません。根底にあるのは「お客様においしい焼肉を食べて、笑顔になってほしい」という想いです。その想いを実現するため、仕入れから下処理、味付けまで、すべての工程にこだわっています。
1. 十勝の食を支える拠点から届く、新鮮で安全な肉
平和園のおいしさを支えているのが、安定した肉の品質。同店は「北海道畜産公社十勝工場 十勝総合食肉流通センター」と連携し、食肉を仕入れています。
同センターは、厳格な品質管理のもと安全な食肉を供給する全国有数の規模を誇る施設です。日本有数の食料基地である十勝の中核施設から直接仕入れることで、鮮度と安全性を両立しています。
2. 創業以来続く「手切り」という選択
平和園では、仕入れた羊肉を一枚一枚、職人が包丁で手切りしています。機械化が進む現代でも、この工程は創業以来変わりません。
肉の状態や繊維の向きを見極めながら切り分けることで、焼き上がりが均一になり、口に入れたときの食感も良くなるんです。肉本来の旨味を引き出すために、手間を惜しまない。それが平和園のこだわりです。
3. 注文ごとに仕上げる味付け「一丁付け」
味付けにも、平和園ならではのこだわりがあります。注文を受けてから必要な分量だけタレを調合し、肉に味を付ける「一丁付け」を採用しています。
作り置きせず注文ごとに仕上げることで、タレが染み込みすぎるのを防ぎ、肉本来の風味や食感を保ったまま提供できるのです。手間のかかる工程ですが、これが焼き上がりの香りや味わいの良さにつながっています。
農業王国の十勝・帯広地域は、食料自給率が約1350%(カロリーベース)という驚異的な数字を誇ります。食材のバラエティも豊かで地域独自のソウルフードが多数存在し、グルメ愛好家からの注目を集めているエリアでもあります。今回は、そんな十勝・帯広地域の「ソウルフード」ともいえる5つの代表的な食べ物とお店をご...
来店時に知っておきたいこと
事前予約がおすすめ
人気店なので、時間帯によっては混雑します。特に土日祝日や夜のピークタイムは待ち時間が発生することもありますが、事前予約をしておけば安心です。
服装に注意
換気は十分されていますが、焼肉店ならではの匂いが服に付きやすいと感じる人も。観光途中で立ち寄るなら、匂いが気になりにくい服装を選ぶか、着替えを用意しておくと快適です。
まとめ
驚きのコストパフォーマンスと、それを支える肉へのこだわり。「焼肉スタイルのジンギスカン」を生み出した先駆者としての歴史。そして、創業以来変わらぬ手切りや一丁付けといった職人技。
これらが重なり合って、平和園は十勝が誇る名店になったのです。
十勝・帯広を訪れたなら、ぜひ一度その暖簾をくぐってみてください。食べ終わる頃には、きっとあなたも少し誇らしい気持ちで、「平和園、行ってきたんだ」って誰かに伝えたくなっているはずです。














