十勝の空、世界へ開く とかち帯広空港にエアロK国際定期便が就航

5月21日午後4時23分、白いA320型機が韓国・清州(チョンジュ)から舞い降りました。とかち帯広空港70年の歴史で初となる国際定期便が誕生し、十勝は本格的なグローバル時代へ一歩を踏み出しました。放水アーチと満面の笑顔に迎えられたエアロK航空の初便——その到着は、観光とビジネス、そして人と文化をつなぐ「空の架け橋」の幕開けです。

世界と十勝をダイレクトに結ぶ翼

エアロK航空の清州―帯広線は、10月24日までの月・水・金曜、週3往復で運航されます。往路は清州発14時00分、帯広着16時30分。復路は帯広発18時00分、清州着21時00分。180席のA320型機が毎回十勝の空を往来し、アクセス時間はわずか2時間半!

エアロK カン・ビョンホ社長

「この定期便は単なる新しい路線ではなく、韓国と日本の友好・文化・可能性の架け橋です。韓国からのお客様には十勝で“本当の北海道”を体験してほしいし、十勝の皆さまにも歴史深い清州の魅力を味わってもらいたい。これは始まりにすぎません。観光客が増え、ビジネスでも協力の輪が広がるよう、全力で取り組みます」

就航セレモニーでマイクを握ったカン社長は、こう語りました。2024年10月のチャーター便、その後の覚書締結から約半年。周到な準備が今日の「テイクオフ」を実現しました。

米沢則寿帯広市長

「初の国際定期便就航は大きな喜びです。これを契機に、人と物の交流を加速させ、双方の街の発展を掛け算で高めたい。持続可能な路線として育て、十勝の未来を切り開きます」

清州でトップセールスを行い、自ら初便に搭乗して帰国した米沢市長は力強く歓迎の言葉を述べました。

旅客が語る“十勝の魅力”

到着ロビーでは、自治体や観光関係者が十勝産の大福や韓国語パンフレットを配布し乗客をお出迎え。

「帯広は初めて。サホロリゾートでゴルフを楽しみたいです」(男性)
「豚丼と動物ふれあいを子どもと満喫したいです」(女性)

自然・グルメ・アクティビティがコンパクトにそろう十勝は、韓国でも潜在的人気が高いだけに、今後のリピーター拡大が期待されますね。

観光産業を押し上げる“空の起爆剤”

北海道エアポート(HAP)が道内7空港を一体運営して以来、新千歳・旭川・函館に続く地方空港の国際定期便は今回が初。唐橋健次郎常務は「十勝モデルが成功すれば、道内他空港にも波及する試金石」と語りました。週3往復の直行便がもたらす新規需要は、宿泊・飲食・体験型コンテンツの創出を促し、地域経済に広く波紋を呼びそうですね。

新時代の旅をもっと楽しく—「MATOKA」も始動

国際定期便の就航と歩調を合わせるように、十勝初の観光WEBマガジン 「MATOKA(マトカ)」 が創刊しました。

  • 旅程作成やイベント検索がワンクリック
  • 行動ログを解析して“次の旅”をレコメンド
  • 多言語対応で海外ゲストも安心

「暮らすように旅する」をコンセプトに、地元目線のディープな情報を発信します。空路で十勝を訪れたら、まずはMATOKAで最新スポットをチェックしてみてください。

清州と十勝を結ぶ青い航跡は、地域の未来と世界の好奇心を乗せて飛び立ちました。エアロK航空の翼が描く“空の架け橋”は、観光産業を押し上げるだけでなく、新たなビジネスや文化交流の扉も開きます。爽やかな風が吹く十勝の大地で、あなた自身の「はじまり」を体験してみませんか。旅のヒントは、いつでもMATOKAでお待ちしています。

画像協力:北海道エアポート

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