年末年始の北海道は、まさに冬のベストシーズン。中でも十勝エリアは、雄大な自然と豊かな食、そして心まで温まる温泉がそろう人気の旅先です。
雪原に包まれた静けさの中で、モール温泉に身をゆだね、農業王国”十勝”ならではの旬を味わいながら過ごす時間は、まさに新しい一年を迎えるのにふさわしい癒しのひととき。冬の十勝で体験したい「温泉」と「グルメ」を中心に、その魅力をたっぷりと紹介します。
Contents
帯広・十勝観光の3つの魅力
北海道の中でも、とりわけ厳しい寒さで知られる十勝・帯広の冬。十勝の1月平均気温はおよそ−8℃。朝晩は−15℃以下、放射冷却時には体感温度が−30℃近くまで下がることもあります。
しかし、その凍てつく季節をあえて旅先に選ぶ人は少なくありません。ここでは、冬の十勝を訪れる人々を惹きつける3つの魅力を紹介します。
1.美人の湯と名高いモール温泉で身も心も癒せる
十勝を代表する観光資源「モール温泉」は、世界でも十勝川温泉とドイツの一部でしか湧かない植物性温泉。太古の植物が地層で熟成し、有機成分「フミン酸」を多く含むことから、肌がしっとり潤う「美人の湯」として知られています。
琥珀色の湯はとろみがあり、湯上がり後のすべすべ感は格別。2004年には北海道遺産にも選定され、十勝のシンボル的存在です。十勝エリアのホテルでは源泉かけ流しの露天風呂が多く、冬は雪見温泉で極上の癒しを体験できます。
2.食材の宝庫が紡ぎ出す絶品グルメを堪能できる
冬の十勝は、「食の王国」の名にふさわしい美味の季節です。澄みきった空気と昼夜の寒暖差が生み出す農畜産物は、どれも旨味が凝縮され、料理をいっそう引き立てます。
名物の十勝豚丼や、濃厚なミルクを使ったスイーツはまさに絶品。旅の途中で立ち寄るカフェやレストランでは、生産者の想いが込められた「冬のごちそう」を五感で味わうことができます。
3.冬の寒さを活かしたイベント・アクティビティを楽しめる
厳しい寒さが生み出す「冬ならでは」の体験が、十勝の旅を特別なものにします。
音更町の「彩凛華®」では光と音が織りなす幻想的な夜景が澄んだ空気のなか美しく広がります。
豊頃町の「ジュエリーアイス」は、極寒の朝日に輝く氷のアートに出会えるフォトジェニックなスポットです。
さらに然別湖で開かれる「然別湖コタン」では、氷上露天風呂やスノーアクティビティが体験できるなど、雪と氷が主役のイベントが各地で開催されています。
冬の十勝には、寒さを魅力として楽しめる多彩な体験が満載です。

北海道十勝・帯広エリアの冬は、ただの雪国の冬ではありません。ここには「氷の村」「光の祭典」「世界唯一の競馬」「雪原の大平原を見渡す冬の熱気球」「世界最高のスピードスケート観戦」など、世界中の旅行者を惹きつける唯一無二の体験が広がっているんです。 今回は【2025-26年最新版】と銘打って、外国...
雪景色の中で心と体を癒せる温泉宿3選
白銀の十勝で、冬ならではの贅沢を味わうなら温泉宿がおすすめ。澄みきった空気と静寂の中で湯けむりに包まれ、凍える季節さえも心地よく感じられる至福の時間が広がります。
雪景色を眺めながら、秘湯「モール温泉」で湯浴みが楽しめる人気の宿を厳選。雄大な自然と癒しの湯、そして十勝ならではの食の恵みを五感で堪能できる、冬旅にぴったりの3つの温泉宿をご紹介します。
十勝川温泉 第一ホテル(音更町)
十勝川のほとりにたたずむ「十勝川温泉第一ホテル」は、豊洲亭・豆陽亭・三余庵の3棟からなる温泉リゾート。全室にモール温泉露天風呂を備えた「豊洲亭」では、雪景色とライトアップされた十勝中央大橋を望みながら、極上の湯浴みを楽しめます。
「豆陽亭」は、和風モダンの落ち着いた空間が魅力で、十勝川を一望する開放的な客室が人気。さらに、最上級のくつろぎを追求した「三余庵」では、最上級のラグジュアリーな滞在体験が叶います。
夕食はライブキッチンのあるビュッフェレストラン「木もれび」で、十勝19市町村の食材を使った「十勝ビュッフェ」を提供。モール豚や新鮮な魚介、地元野菜、豆料理など、十勝の恵みを存分に味わえます。
【information】
アクセス:JR帯広駅より車で約20分/路線バス約30分(宿泊者往復無料キャンペーンあり)
チェックイン/アウト:15:00/10:00(豊洲亭は11:00)
駐車場:100台・無料
公式サイト
予約サイト(じゃらん)
十勝川温泉 観月苑(音更町)
十勝川のほとりに佇む温泉旅館「観月苑(かんげつえん)」は、北海道遺産・モール温泉と十勝の恵みを心ゆくまで堪能できる宿です。
雪景色の中で入る庭園露天風呂では、川面を流れる湯煙と満天の星が幻想的に輝きます。
館内の大浴場には檜風呂、寝湯、歩行湯など多彩な湯船があり、リニューアルされた本格フィンランド式サウナではセルフロウリュも体験可能。
夕食はレストラン「楡の森」で、十勝の新鮮な食材を使った和洋バイキングを提供。旬の地野菜やチーズ、十勝コーナーのメニューが人気です。
冬の澄んだ空気とともに、心も体も温まる滞在を楽しめます。
【information】
アクセス:JR帯広駅より車で約20分/路線バス約30分
チェックイン/アウト:15:00/10:00
駐車場:100台・無料
公式サイト
予約サイト(じゃらん)
北海道ホテル(帯広市)
帯広駅から車で5分「森のスパリゾート 北海道ホテル」は、自然と都市が調和するアーバンリゾート。
十勝産レンガを60万個以上使用した重厚な外観と、ナラ材を多用した館内が温もりを感じさせます。北海道遺産に認定されたモール温泉を源泉とし、体を芯から温めてくれる湯が自慢。
館内には、旬の十勝食材を使った多彩な夕食レストランがそろいます。和食会席の「六郎」、目の前で調理が楽しめる鉄板焼「EZO TEPPAN W6」、職人の握る寿司が味わえる「鮨処 春日」など、滞在時の気分に合わせて好きなメニューを選べるのが魅力です。
朝食は和洋セットやスープカレーなど、地元の素材を活かした上質なメニューが並びます。雪景色の庭園を眺めながら、上質な食と癒しに満たされる冬の時間をお楽しみください。
【information】
アクセス:JR帯広駅より車で約5分(徒歩約15分)
チェックイン/アウト:14:00/11:00
駐車場:無料・150台収容
公式サイト
予約サイト(じゃらん)
年末年始に味わいたい
「十勝グルメスポット」5選
年末年始の十勝は、極寒の気候が育む「豊かな味わい」の食材がそろう美食の宝庫。旅の目的が「食」になるほど、冬の十勝グルメは魅力にあふれています。
名物の豚丼やジンギスカンをはじめ、老舗菓子店の限定スイーツ、地元で愛されるカレーまで──寒い冬だからこそ訪れたい「十勝グルメスポット」5選を厳選して紹介します。
豚丼のぱんちょう(帯広市)
帯広名物・豚丼の発祥店として知られる「元祖豚丼のぱんちょう」。
1933年創業以来、炭火で焼き上げる伝統の味を守り続けています。店名は中国語で食堂を意味する「飯亭(はんてい)」をもじったもの。初代女将「梅さん」にちなみ「松竹梅」の順を逆にして最上級が「梅」という遊び心も名物です。
炭火で香ばしく焼いたロース肉に秘伝ダレを絡めた一杯はふっくら柔らかく、まさに王道の帯広豚丼です。
【information】
電話:0155-22-1974
営業時間:11:00~19:00(売り切れ次第終了)
定休日:月曜・第1・第3火曜(年末年始は臨時休業あり)
予約:不可(当日来店のみ)
駐車場:なし(周辺に有料Pあり)
アクセス:JR帯広駅から徒歩約1分

「豚丼って、どこで食べても似たような味じゃないの?」―-そんな風に思っていませんか?でも、帯広の豚丼は“ただの丼もの”ではありません。香ばしく焼かれた豚肉に、店ごとに受け継がれる甘辛ダレが絡み、ご飯がすすむ魔法の味。しかも、使う肉の部位、火の入れ方、タレの風味、盛り付けの美しさまで、すべてにお店の個...
六花亭帯広本店(帯広市)
JR帯広駅から徒歩約6分の「六花亭帯広本店」は、1933年創業の老舗菓子メーカーを代表する旗艦店です。看板商品の「マルセイバターサンド」をはじめ「雪やこんこ」「チョコマロン」など定番の人気商品がそろい、お土産選びに最適。
本店ならではの限定品も見逃せません。
サクサクのパイと濃厚カスタードが絶妙な「サクサクパイ」、バタークリームをアイス仕立てにした「マルセイアイスサンド」、ブラックココア入りビスケットでチーズケーキを挟んだ「雪やこんこ チーズ」など、ここでしか味わえないラインナップがそろいます。
観光途中に立ち寄れば、帯広ならではのお土産探しとスイーツ体験を一度に満喫できるスポットです。
【information】
住所:北海道帯広市西2条南9丁目6
電話:0120-12-6666
営業時間:9:00~18:00前後(季節により変動)/2階喫茶室 10:30~17:00(L.O.17:30)※11月1日からは11:00~16:30(L.O.16:00)
定休日:1階店舗 無休、2階喫茶室 水曜
駐車場:あり(19台)
アクセス:JR帯広駅から徒歩約6分、帯広広尾自動車道 芽室帯広ICから車で約20分
公式サイト
柳月スイートピア・ガーデン(音更町)
帯広駅から車で約20分。道の駅おとふけに隣接する「柳月スイートピア・ガーデン」は、年間300種類以上のお菓子を生み出す老舗菓子メーカー・柳月の魅力を体験できる施設です。
季節限定フレーバーや店舗限定スイーツが並ぶショップ、無料コーヒーサービス付きのカフェなど、観光途中の休憩にもぴったり。
なかでも人気なのが、看板商品「三方六(さんぽうろく)」の端を集めた「三方六の切れ端」。リーズナブルに味わえる“幻の商品”として知られ、開店前から行列ができることもあります。
そのほか工場見学やお菓子作り体験、フォトスポットも充実。家族や友人と一緒に楽しめる、十勝を代表する観光スポットです。
【information】
じんぎすかん白樺 本店(帯広市)
「十勝にこれ以上のジンギスカンはない」と地元の人々に言わしめる、創業1957年の老舗「ジンギスカン白樺 帯広本店」。帯広のジンギスカン文化を象徴する名店です。
白樺のこだわりは、肉の厚みとブレンド。一口サイズに切られた肉は、しっかりとした食感と柔らかさを両立。炭火で香ばしく焼き上げたロース、脂の乗ったバラ肉、食べ応えのあるモモ肉の3部位を絶妙にブレンドし、羊肉本来の旨味を引き出しています。
タレは創業以来受け継がれる秘伝の味。香ばしい香りと濃厚なコクが食欲をそそります。肉を焼く音、香り、そして味。五感で楽しむ極上のジンギスカンを味わうなら、白樺本店は外せません。
【information】
電話:0155-60-2058
営業時間:11:00〜14:00(材料がなくなり次第終了)
定休日:月曜(祝日の場合は火曜)
駐車場:あり
アクセス:帯広駅から車で約30分
公式サイト

北海道に来たなら滞在中にぜひ味わっていただきたいのが「ジンギスカン」。実は、ジンギスカンには地域ごとに特色があり、帯広で食べられるジンギスカンは札幌で食べられるものとはひと味違うのです。どちらも美味しいのですが、十勝の魅力をお伝えするMATOKAが推すのは、もちろん帯広のジンギスカン。今回は帯広市内...
カレーショップインデアン まちなか店(帯広市)
帯広市民にとって「カレーといえばインデアン」。1968年創業の老舗カレー専門店で「帯広で二番目においしい店」というユニークなキャッチコピーでも知られます。理由は、「1番はお母さんと奥さんのカレーだから」。コンセプトに地元愛がにじむ人気チェーンです。
ルーは「インデアンルー」「ベーシックルー」「野菜ルー」の3種。そこにトンカツ、ハンバーグ、エビなど多彩なトッピングを自由に組み合わせられるのが魅力です。鍋を持参してテイクアウトする文化も帯広ならでは。
スパイスが効いた「カツカレー(インデアンルー)」は、地元民にも観光客にも愛される定番の味。家庭的なのに奥深い、帯広のソウルフードをぜひ体験してみてください。
【information】
電話:0155-20-1818
営業時間:11:00~21:00
定休日:木曜(祝日の場合は翌日)、12月31日・1月1日
駐車場:あり(数台)
席数:34席
アクセス:JR帯広駅から徒歩約5分
公式サイト

北海道・帯広には、老舗から本格派まで個性豊かなカレー専門店がそろい、地元の人にも観光客にも愛されています。 十勝産をはじめとする地場食材を生かしたカレーや、スパイス香る創作カレーなど、そのバリエーションは実に豊富。さらに、こだわりのスープカレーを提供する専門店も点在しており、どこを選ぶか悩まし...
冬にしかできない
「特別なアクティビティ」3選
冬の十勝は、季節が創り出すいまだけの舞台。
澄んだ空気と雪景色を活かしたアクティビティが数多くそろい、まさに冬ならではの体験が待っています。特に人気の高い3つの「特別なアクティビティ」を厳選して紹介します。
十勝ウィンターリバークルージング(帯広市)

写真提供:株式会社サムライプロデュース
サムライプロデュースが主催する「十勝ウィンターリバークルージング」は、冬の十勝を象徴する体験型ツアーです。帯広川の下流を舞台に、凛とした空気の中を「Eボート」でゆったりと進む約2時間のクルージング。
朝の澄んだ空気の中、霧氷に包まれた木々や飛来する白鳥たちの姿が広がり、まるで絵画のような世界が現れます。

写真提供:株式会社サムライプロデュース
気温がマイナス15℃を下回る日には、川の水蒸気が凍りついて幻想的な霧氷が見られることも。静寂に包まれた川面を進みながら、鳥のさえずりや雪を踏む音に耳を澄ませる時間は格別です。

写真提供:株式会社サムライプロデュース
ツアーの最後に、おいしい地元のお菓子をお土産として差し上げます。お帰りになった後も、お土産のお菓子を食べながらウィンターリバークルージングの余韻をお楽しみください。
【information】
開催期間:1月〜3月(1月1〜3日は運休)
集合場所:エールセンター十勝(帯広市東15条南4丁目1-73)
時間:8:00〜10:00(所要約2時間/乗船約40分)
料金:8,000円〜 ※保険・ガイド・装備レンタル込
対象:3歳以上(最少催行2名)
アクセス:帯広駅・十勝川温泉から車で約15分
※レンタカーなど、移動手段がない場合は、ご相談ください。
レンタル:あり(ライフジャケット)
公式サイト
犬ぞり体験(鹿追町)
十勝の冬を象徴するアクティビティのひとつが、犬ぞりツアー(MushingWorks/鹿追町)です。十勝平野の大雪原を舞台に、自らマッシャー(操縦者)となって約10〜12kmのロングトレイルを走り抜ける感動体験。犬たちの息遣いとソリが雪を滑る音だけが響くなかで、自然との一体感を味わえます。
体験は完全予約制、1回のツアーで1グループのみのプライベートツアーで、防寒着や靴などの装備もすべてツアー料金に含まれています。
ガイドが同乗してサポートもできるため、犬ぞりの操縦が不安な方でも安心です。走行後は犬たちとのふれあいやティータイムもあり、心まで温まるひとときを過ごせます。
【information】
開催期間:12月下旬~3月中旬(雪の状況により変動)
住所:北海道河東郡鹿追町瓜幕西31線25号
所要時間:約1〜2時間
料金:2時間ツアー 49,500円〜(参加人数により変動)
キャンセル料:14日前〜8日前までが50%/7日前〜当日100%
対象:5歳以上(操縦は13歳以上)
アクセス:帯広駅から車で約1時間15分/然別湖から約25分
レンタル:あり(防寒着・ブーツ・グローブなど)
予約サイト(日本語)
予約サイト(英語)
グランピング(中札内村)
十勝平野の中央・中札内村にある「フェーリエンドルフ」は、ドイツ風コテージが並ぶ異国情緒あふれる休暇村。冬は外が凛と冷え込む一方、コテージの中は暖炉と暖房で暖かく、快適に過ごせます。
夕食には、エゾシカや地鶏など十勝の恵みを味わうBBQを屋根付きテラスで堪能。静かな森に囲まれ、雪景色を眺めながら味わうひとときは格別です。
夜空を見上げてみると、澄みきった空気の中で輝く無数の星々は、まるで手が届きそうなほどの近くに感じられます。冬の静けさと星の光が、心に深い余韻を残します。
【information】
冬の十勝を旅する前に知っておきたいこと
冬の十勝は、澄みきった青空と一面の雪原が織りなす美しいコントラストが魅力です。一方で、氷点下20℃を下回る厳しい寒さや、凍結した道路など注意点も少なくありません。
冬の十勝・帯広観光を安全・快適に楽しむために知っておきたい「服装」と「運転」のポイントを紹介します。
寒さに備えた服装選び
十勝の1月平均気温はおよそ−8℃。朝晩は−15℃以下、放射冷却時には体感温度が−30℃近くまで下がることもあります。快晴の日が多い「十勝晴れ」でも油断は禁物。屋外観光を楽しむなら、重ね着を基本にしっかり防寒対策を整えましょう。
- アウター:厚手のダウンやスキーウェアなど、防風・防水・透湿性に優れたものを選びましょう。
- ミドルレイヤー(中間着):空気を含みやすい素材で保温性を確保。動きやすさも重視すると快適です。
- インナー:ポリエステルやウールなど吸湿発熱性の高い素材が◎。綿素材は汗冷えを起こしやすいため避けましょう。
- 足元:厚手の靴下を重ね履きし、防寒ブーツや滑りにくい靴底のスノーブーツを。中敷きでさらに保温力を高めるのもおすすめです。
- 小物:帽子・マフラー・手袋・ネックウォーマー・カイロは必須。体の末端を冷やさないことが防寒の基本です。
冬の十勝を走るときの運転のポイント
冬の十勝は、雪が少なく道が広いため一見走りやすく感じますが、実は北海道でも屈指の滑りやすいエリア。内陸特有の低温によって、雪が解けずアイスバーンになることが多く、車の運転には細心の注意が必要です。
路面の特徴を知る
帯広や十勝エリアでは、圧雪アイスバーンやブラックアイスバーンが頻発します。日中に溶けた雪が夜間に再凍結し、見た目が乾いていてもツルツルに滑る路面になることがあります。制動距離(車が完全に止まるまでの距離)は、通常の3〜10倍に伸びるため、車間距離は多めにとりましょう。
見分け方のポイント:
- 日陰や橋の上、トンネル出口付近は特に凍結しやすい
- アスファルトが黒く濡れて見える場所は「ブラックアイスバーン」の可能性大
- 信号前や交差点付近は、車の停車が多く氷が磨かれて滑りやすい
- 朝晩の冷え込み時は、日中よりも路面温度が下がるため特に注意
「3つの急」を避ける
雪道では「急発進・急ブレーキ・急ハンドル」は厳禁です。発進はゆっくり、ブレーキは断続的に(ポンピングブレーキ)行いましょう。
もし滑ってしまった場合は焦らず、後輪が滑った方向にハンドルを合わせるのが基本です。無理な操作をしないことで、車の姿勢を安定させられます。
視界が悪いときは無理をしない
強風で雪が舞い上がると、「ホワイトアウト」によって数十センチ先も見えなくなることがあります。そんなときは無理に走行せず、安全な場所に停車して天候の回復を待ちましょう。
晴れている日でも、突然の地吹雪で視界が奪われることがあります。特に郊外の開けた道路では風が強まりやすいため、こまめな判断が大切です。
出発前の安全チェック
長時間駐車するときは、サイドブレーキを引かないのが鉄則です。凍結してブレーキが解除できなくなるおそれがあります。
また、ワイパーを立てておくことで、ガラスへの凍り付き防止になります。出発時に「ワイパーが動かず困る」といったトラブルを防ぐことができます。
次回は、十勝の冬旅紹介、第二弾も続きます。
年末年始の十勝は、モール温泉で癒やされ、豚丼やスイーツ、ジンギスカンなどのグルメを味わうまさに冬の楽園。
首都圏からは約1時間半、韓国・清州からは直行便で約3時間とアクセスも良好です。
距離を越えて心が近づく、十勝の冬旅へ――。あなたも、この大地で新しい年を迎えてみませんか?
以下の記事で、冬の十勝をさらに楽しむスポットやイベント、アクティビティを盛りだくさんでご紹介しています!