冬の森に、ふわふわ可愛らしい姿のシマエナガを探しに行きませんか。誰もが憧れる「冬の妖精」が、北海道・中札内村のグランピングリゾート「フェーリエンドルフ」の森に頻繁に訪れていることが、専門家の調査を通してわかってきました。
ただ、日本で2番目に小さい鳥と言われているうえに、とても怖がりなシマエナガ。出会うのはそう簡単ではありません。そこで冬のフェーリエンドルフの楽しみ方と、森でシマエナガを見つけやすくするための観察のポイントを、まとめてご紹介します。
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冬もグランピングを楽しめる「フェーリエンドルフ」

帯広空港から車で約15分。十勝・中札内村の森の中にコテージが点在する、隠れ家のようなグランピングリゾートが「フェーリエンドルフ」です。部屋には暖炉が備わっていて、冬でもあたたかなコテージ。窓の向こうには、白銀の森が静かに広がります。

冷えた体をほどいてくれる、あたたかなディナーも魅力。特製すき焼き、田舎どりの水炊き、十勝産黒毛和牛のしゃぶしゃぶなどから選べます。寒さの厳しい十勝だからこそ、湯気の立つ食卓は「ごちそうな時間」になります。

そして冬の楽しみは、室内だけに収まりません。澄んだ空気の夜には、敷地内の広場で星空がいっそう近く感じられます。音の少ない厳寒の森は、ただ歩くだけでも気持ちが整っていくようです。
シマエナガに出会える、フェーリエンドルフの森

フェーリエンドルフの森では、愛らしい出会いも待っています。冬はシマエナガが現れやすい季節。群れで行動する小さな“白い妖精”の姿が確認されています。
実はフェーリエンドルフのスタッフでさえ長い間、シマエナガの存在に気づいていませんでした。十勝でシマエナガを撮り続ける人気フォトグラファー「北のキャメラ」さんと、一緒に2025年11月から始まった共同調査により、その存在が明らかになったのです。

写真提供「北のキャメラ@十勝でシマエナガ撮る人」
シマエナガは、もともと北海道全域に生息する鳥です。フェーリエンドルフの森にも、以前からいた可能性はあります。けれど、とても小さく、警戒心も強い。だから——「いると思って探さないと、気づけない」。そんな鳥なのです。
「冬にしか出会えない」は少しだけ誤解?──シマエナガの生態
冬にしか出会えないと言われるシマエナガ。でも本当に“冬だけ”なのでしょうか。ここでは、その生態に少しだけ近づいてみます。
シマエナガの生態
シマエナガは、日本では北海道にのみ生息する野鳥です。名前の「シマ」は、北海道を意味しています。
全長はおよそ14cm。そのうち約8cmは、すっと伸びた長い尾。体重はわずか8〜10gほどで、「日本で2番目に小さい野鳥」といわれています。
主な食べものは、虫やその卵。冬のように餌が少ない時期には、木からにじみ出る樹液も好んで舐めます。寒い森で見かける「樹液のつらら」は、シマエナガにとって大切なごちそうです。
冬の間は、数羽から10羽ほどの群れを作って行動します。餌を探す効率を上げたり外敵から身を守ったり。小さな体で冬を越すための、合理的な暮らし方です。
冬にしか出会えないと言われる理由
シマエナガは渡り鳥ではありません。一年を通して北海道に生息する「留鳥(りゅうちょう)」です。それでも「冬の鳥」という印象が強いのには、理由があります。
ひとつは、見た目の変化。夏のシマエナガは、羽毛が膨らまず、すっきりとした姿をしています。

写真提供「北のキャメラ@十勝でシマエナガ撮る人」
けれど冬になると、厳しい寒さに耐えるため羽毛をたっぷりと蓄え、真っ白でふわふわ、まんまるな姿に変わります。冬にしか見られない表情をもつことこそが「雪の妖精」と呼ばれる理由なのかもしれません。
もうひとつは、生息場所の変化です。
夏の間は山奥で過ごすことが多いシマエナガですが、冬になると餌を求めて、人里に近い森や平地へと移動してきます。だから冬のほうが、私たちの暮らしのすぐそばでシマエナガの姿を確認できる機会が増えるのです。
決して冬にしか出会えないわけではありません。けれど、冬のほうが出会いやすく、しかも妖精のような可愛らしい姿を見られる。それが、シマエナガという鳥なのです。
出会うのが難しいシマエナガ──観察のポイント

写真提供「北のキャメラ@十勝でシマエナガ撮る人」
夏に比べて冬のほうが遭遇しやすいとはいえ、シマエナガはとても小さく、警戒心の強い鳥です。「観察しよう」と思っても、見つけるのはそう簡単ではありません。だからこそ、出会いの可能性を少しでも高めるためのポイントをまとめます。
出会いやすい時期・時間をおさえる
真っ白でふわふわなシマエナガに出会えるのは、だいたい11月中旬〜2月末頃まで。
フェーリエンドルフでは、お昼の時間帯を中心に、群れで森を訪れる様子が確認されています。散策するなら、10:00〜正午ごろをひとつの目安にしてみるのがおすすめです。
鳴き声を頼りに探す
シマエナガは「ジュリリ」「ジル」といった独特の声で鳴きます。この声を覚えておくと、近くに飛んできた瞬間に気づくことがあります。
鳴き声の参考(Youtube)
森ではまず耳を澄ませて、声がした方向へゆっくり視線を運んでみてください。目より先に、耳が教えてくれる——効率のいい探し方です。
樹液をヒントに探す
冬は餌となる虫が少ない時期のため、シマエナガは樹液を好んで舐めます。そのため、枝から垂れた樹液が凍ってできる「樹液のつらら」も、出会いのヒントになります。

たとえば、イタヤカエデやハルニレなどの樹液はシマエナガの好物。ただ冬は葉が落ちていて、「どれがどの木かわからない……」となりがちです。
もしスマホがあれば、Googleが提供する「Googleレンズ」を使うのもおすすめ。カメラで撮影すると、木の種類を判別する手間が省けます。
撮影のポイントは、樹皮、冬芽、木の全体像など、角度や距離を変えて何枚か撮ってみること。情報が増えるほど、より判別しやすくなります。
森の散策のあとは、カフェや温泉へ
シマエナガを求めて、気配に耳を澄ませたり、枝先を見上げたりしているうちに、時間の感覚は曖昧になり、体が芯から冷えていきます。
森を歩いたあとは、あたたかさへ戻れる場所が用意されているのも、フェーリエンドルフの魅力です。敷地内には、日帰りでも利用できるカフェと温泉があり、ゆっくり過ごせます。
シマエナガに出会えた日の幸福感の余韻を、そのまま次の時間へつなぎませんか。
Cafe Dinkels(カフェ・ディンケルス)

カフェ・ディンケルスは、あたたかいドリンクやフードで、ほっと一息つける場所です。

冬には、森にちなんだ限定デザートも登場します。2026年2月1日から3月末まで提供される「森の仲間たち デザートプレート」には、シマエナガのバニラアイスや、エゾリスをイメージしたチーズケーキなど、フェーリエンドルフの動物たちがさりげなく表現されています。
さっきまで探していた存在が、デザートセットの中でそっと微笑んでいる。そんな遊び心が、カフェタイムをやさしく彩ってくれます。
【information│お問い合わせ】
住所:北海道河西郡中札内村南常盤東4線
電話:0155-67-7746
営業時間:11:00〜14:30(ラストオーダー 14:00)
定休日:火、水曜日(時期によって異なる場合あり)
公式HP
十勝エアポートスパ そら

森林散策のあとには、「十勝エアポートスパ そら」の利用もおすすめです。屋外で過ごして冷えた体を、芯から温めてくれる本格的なスパ施設。希少な源泉かけ流しのモール温泉とサウナを楽しめます。
人気の露天風呂では、雪景色を眺めながら湯に浸かることも。冷たい空気と、あたたかい湯。その対比が、冬の十勝らしい贅沢な時間をつくってくれます。


宿泊者は滞在中、無料で利用できるのも嬉しいポイント。森を歩き、温泉に浸かり、また静かな夜へ戻っていく。そんな流れが、ここには自然に用意されています。
【information│お問い合わせ】
住所:北海道河西郡中札内村南常盤東5線286
料金:日帰り入浴/大人(中学生以上)1,000円、小学生500円、幼児無料
※フェイスタオル、バスタオル貸し出し無料
回数券:10回分 8,000円(税込、有効期限2032年6月30日まで)
営業時間:7:00〜22:00(最終受付21:30)
定休日:なし
電話:0155-67-5959
駐車場:約80台(無料)
公式HP
冬のフェーリエンドルフの森でシマエナガと出会う
冬のフェーリエンドルフは、魅力がいっぱい。暖炉のある暖かなコテージで過ごし、特別なホットメニューを堪能する。夜には満天の星空を眺められます。
そして、森には雪の妖精「シマエナガ」が訪れます。小さくて怖がりなシマエナガと出会うのは簡単ではありませんが、鳴き声や樹液のつららを頼りにさがすと見つけられるかもしれません。週末はぜひフェーリエンドルフへ足を運び、冬の妖精を探してみてください。














