帯広・十勝の人気うどん店5選|讃岐直伝の手打ち麺から秘境うどんまでを堪能する旅

帯広・十勝といえば、根強い「そば文化」が主流で、うどんは少数派。けれど、地域のうどん文化を切り開こうと、日々その味を磨き続ける名店が点在しています。力強いコシを誇る本場・讃岐直伝のうどん、鶏天10個の大ボリュームで胃袋を確実に満たしてくれるうどん、地元民ですらカーナビなしには辿り着けない“秘境”で出会う絶品うどん……その個性は実に豊か。

『帯広 十勝 うどん』エリアで“本当にうまい一杯”を探している方、必見。十勝のうどんシーンを支える5軒に、MATOKAライターが実際に足を運び、うどんをすすり上げ、つゆの味わいを堪能。麺の個性・出汁の奥行き・ボリューム感などおすすめポイントを、プロ目線で解説します。

※価格はすべて税込です。掲載内容は取材・来店時点の情報のため、変更となる場合があります。

さぬきうどん十勝うまげ屋

北海道幕別町札内にある「さぬきうどん十勝うまげ屋」は、本場・香川県出身の店主が手掛ける讃岐うどんの専門店です。

道内には「讃岐うどん」を掲げる店がいくつもありますが、手打ち麺にこだわる店は実は少数派だそう。「うまげ屋」では、香川県産「さぬきの夢」と北海道産「きたほなみ」をブレンドした生地を足踏みでしっかり鍛え、手打ちで仕上げています。

店主いわく「機械打ちは麺線がきれいにそろう良さがあるけれど、やっぱり手打ちの方がコシが出る」とのことです。15時で店を閉めたあと、そこからが仕込みの本番。生地を足踏みで鍛え、翌日に向けて準備を整える——そんな、お客さんには見えない”時間”こそが、うどんのクオリティを支えています。

とり天うどんは、空腹を確実に満たす一杯

この日選んだのは、看板メニューのひとつである「ぶっかけとり天うどん」。大ぶりのとり天が十個も並ぶビジュアルは圧巻です。

「ぶっかけとり天うどん(1,170円)」はボリューム満点。

麺に使う小麦は、香川県産「さぬきの夢」と北海道産「きたほなみ」のブレンド。さぬきの夢ならではの喉越しの良さと力強いコシに、きたほなみのもちっとした食感と小麦の甘みが重なり、ひと口すすっただけで“粉の旨さ”が伝わってきます。

しっかりとしたコシと弾力を感じる手打ち麺。かむほどに小麦の甘みが広がる。
最後の一滴までつゆを飲み尽くしてしまうおいしさ。

出汁は、瀬戸内海産のイリコ(煮干し)と北海道産昆布をあわせたもの。そこに名古屋の白しょうゆ・薄口しょうゆ、濃口しょうゆなどをブレンドしながら、メニューごとに“ちょうどいいキレとコク”を引き出しています。

透明感のある色合いながら、香りもうまみもある奥行きのある味わいで、西日本のうどん文化と北の大地の素材が、丼の中で静かに手を取り合っているような印象です。

サクサクの衣とジューシーな鶏天をつかったうどんは人気メニュー

次にとり天をひと口。サクッと軽い衣の中から、ジューシーな鶏肉のうまみがあふれ出します。つゆをしっかり吸ったとり天は、肉汁と出汁のタッグでさらに魅力的に。十個のうち八個は別皿で提供されるので、そのままかぶりつくもよし。うどんにのせて一緒に頬張るもよし。自分なりに楽しめます。

うどんは作り置きをせず、オーダーが入ってからゆであげるスタイルのため、提供までに少し待ち時間があります。

しかしその分、ゆでたてならではの生命が宿るような食感を楽しめます。待っているあいだに、素揚げにした生地を塩でシンプルに味わう「うどんチップス」がお通し感覚で供されるので、特に待たされる感覚はありません。気づけば目の前にうどんが現れるような印象でした。

【information│お問い合わせ】

■ さぬきうどん十勝うまげ屋
住所:北海道中川郡幕別町札内西町30-10
電話:0155-29-1063
営業時間:11:00〜15:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日休みの場合あり)
駐車場:あり
アクセス:JR札内駅から車で7分

手打ちうどん 麦や(むぎや)

北海道上川郡清水町にある「手打ちうどん 麦や(むぎや)」は、広大な畑の中にぽつんと佇む、まさに
「隠れ家」的なうどん店です。地元民である私でさえ土地勘のないロケーションのため、カーナビを頼りに道を進んでいきます。いくつもの畑風景をこえると、やがて左手に日高山脈が広がり、右手には小さな看板と店舗が姿を現しました。

店内に入ると優しげなご主人がにこやかに出迎えてくれます。テーブルに腰を下ろし、うどんを注文すると、ゆったりとした時間の始まりです。ゆで置きをしないスタイルのため、提供まではおよそ20〜30分ほど。

スマホをいったん置き、耳を澄ませてみると、かすかに聞こえるラジオの音、振り子時計が時を刻む音、うどんをゆでる音、天ぷらを揚げる音が重なって穏やかな心持ちになります。

ほっこり嬉しい心遣いのえび天うどん

透きとおったつゆが美しい、えび天うどん大盛り(1,050円)

この日は、えび天うどんを注文。深めの器に、たっぷりのうどんとつゆ。まずはそのボリューム感に思わず声が漏れます。天ぷらは別皿スタイルで提供され、えび天だけかと思いきや、ナスやカボチャの天ぷらもセットに。これは“うれしい誤算”でした。

えび天に加え、ナスやカボチャの天ぷらもセットに。

サクッと揚がった天ぷらは、そのままほおばって衣の香ばしさを楽しんだり、つゆにくぐらせて出汁と素材のうまみのハーモニーを味わったりと、食べ方によって表情が変わります。

十勝産小麦100%の手打ち麺。ほどよいコシと小麦の甘みが広がる。

「麦や」のうどんは、十勝産小麦を100%使った完全手打ち麺。讃岐系のような強烈なコシで押すタイプではなく、適度なかみごたえで、小麦の甘みがじんわり広がるタイプです。出汁には広尾産の昆布とカツオを使用。透明感のある美しい色合いで、口に含むとふわっと香りが立ち上がる、あっさりやさしい味わいです。昆布の香りに「北海道らしさ」が感じられました。

温かみのある、いろり付きテーブルで味わううどんは格別。

窓の向こうには雄大な日高山脈を一望でき、十勝らしい景色の中で、緩やかな時間の流れを感じながらうどんをすすれる一軒です。

【information│お問い合わせ】

■ 手打ちうどん 麦や(むぎや)
住所:北海道上川郡清水町旭山83番地107
電話:0156-69-4828
営業時間:11:00〜15:00頃(麺や出汁がなくなり次第終了)
定休日:月曜日・火曜日
駐車場:あり
アクセス:帯広市内から車で40分

さぬきうどん工房麦笑本店(池田町)

北海道池田町にある「麦笑」は、昭和初期に建てられた農業用倉庫を改修した、古民家風のうどん店です。入口にはタッチパネル式の券売機があり、好みのメニューを選んで食券を購入するスタイル。現金払いのみなのでそこだけは注意。店内にはジャズが静かに流れ、レトロで落ち着いた空気が漂います。

開店と同時にお客さんが集まり、あっという間に店内はほぼ満席に。回転も早く、入れ代わり立ち代わりうどんを楽しむ姿が見られます。カウンター席に腰掛けていると、隣や後ろの席から「おいしい!」「すごい!」という感嘆の声が自然とこぼれてくるため、注文を待つ間も期待が高まります。

肉ぶっかけうどんは、粉と出汁と肉の三重奏

ぶっかけ肉うどん(1,020円)甘辛い牛肉と手打ち麺の相性が抜群。

この日いただいたのは、「ぶっかけ肉うどん」。手打ち麺の上に牛肉がたっぷり盛られ、その横には、大根おろしが添えられています。まずは麺だけをひと口。

かむほどに小麦の味がしっかり感じられる、まさに「粉のうまさを堪能できるタイプ」のうどん

麦笑の麺は、毎朝生地を打ち、注文を受けてからゆで上げる完全手打ち。十勝産の小麦と、本場・香川県から取り寄せた小麦を独自にブレンドし、もちもちとした強いコシを引き出しています。十勝のうどん店のなかでも、もっちりとしたかみごたえの強さはトップクラスだと感じました。

甘辛く煮た牛肉がたっぷり。出汁のうまみと重なり、白ご飯が欲しくなる味わい。

昆布やイリコ(煮干し)から丁寧に引いたつゆを絡めてすすれば、肉のコクと出汁のうまみが一体となって押し寄せ、箸が止まらなくなるおいしさです。さっぱりとした大根おろしへ寄り道すれば、このボリューム感でも最後まで重たくなりません。

つゆにも妥協はありません。口に含むとイリコの香りがふわっと広がりながら、角のないやさしいうまみが残ります。力強い手打ち麺との相性も申し分なく、「粉」「出汁」「肉」が一体になった満足度の高い一杯に仕上がっています。

店舗前にはテラス席もあり、暖かい時期には外の空気を感じながら、うどんをすすることもできます。

暖かい季節は、のどかな風景を眺めながらうどんを楽しめる。

音更町・道の駅おとふけ内には2号店であり「うどん 麦笑 壱咲(いっさき)」もあり、本店の味をフードコート形式で楽しめます。壱咲では、地元産食材にこだわった「肉ごぼう天ぶっかけ」などの限定メニューも提供されており、十勝の恵みと本場讃岐の技術が融合した一杯に出会えるはずです。

【information│お問い合わせ】

■ うどん 麦笑(本店)
住所:北海道中川郡池田町字豊田255-6
電話:015-572-1133
営業時間:11:00〜14:00頃(麺がなくなり次第終了)
定休日:火・水曜日
アクセス:道東自動車道「池田IC」から車で約3〜5分/JR利別駅から車で約10分

十勝山賊うどん本舗

帯広市に拠点を置く「十勝山賊うどん本舗」は、1999年の創業以来、自由な発想から創作うどんを打ち出し続けている人気店です。店内にはカウンター席、仕切り付きのテーブル席、掘りごたつ式の小上がりが並び、一人ランチからファミリーまで、幅広い客層がうどんを楽しめる空間が整っています。

寒さの厳しい日に訪れたため、迷わず鍋焼きうどんのページへ直行。名古屋味噌煮込みうどんやキムチ鍋煮こみうどん、水炊きうどんなど、ほかの店舗ではなかなか見かけないラインナップがずらりと並びます。鍋焼きうどんだけで8種類という充実ぶりからも、創作うどんへのたゆまぬ熱意と歴史が伝わってきました。

鶏とネギの味わいを堪能「山賊鍋焼きうどん」

寒い季節に食べたくなる山賊鍋焼きうどん(1,000円)

選んだのは、店名を冠する「山賊鍋焼きうどん」。鶏もも肉とネギが主役になり、えのき、しいたけ、白菜など野菜もたっぷり。鉄鍋でグツグツと煮立って現れる姿に、寒さで縮んだ背中がじんわりほぐれていくような一杯です。

もっちりとした弾力の自家製麺。鍋焼きでも力強さが生きている。

麺は北海道産小麦を使った自家製で、力強い弾力とコシが持ち味です。鍋焼きでもしっかり存在感があり、スープの中でもへたらず、かむたびに弾むような食感を楽しめます。

つゆには日高昆布と4種類の削り節を使い、甘さを抑えたすっきりめの味わいに。メニューごとに麺のゆで方やつゆを変えているそうで、「次は違う一杯も試してみたい」と思わせてくれる奥行きがあります。

ジューシーな鶏モモ肉と白菜の甘みが重なり、心まで温まる一杯。

鶏モモ肉のうまみを引き立てるのが、柔らかく煮えた白菜です。かむほどに甘みが増していき、口に運ぶたびに幸福感がじんわり広がります。ゆっくり食べても最後の一口まで熱々で楽しめるのも、鉄鍋でいただく「十勝山賊うどん本舗」の鍋焼きならではといえるでしょう。

また十勝山賊うどん本舗では「うどんもご飯も一緒に食べたい」という声に応える丼ものを交えたセットメニューのラインナップも充実しています。

丼ものの種類はカレー丼やいくら丼、豚丼など全12種類。つけうどんにするか、かけうどんにするか、丼をメインにするか、うどんをメインにするか……と、細かく組み合わせを選び分けられるため、その日の気分でいろいろ楽しめます。

十勝や北海道の食材を積極的に取り入れる姿勢も印象的で、うどんの枠を超えて「食べる楽しみ」を広げてくれる一軒です。

【information│お問い合わせ】

■ 十勝山賊うどん本舗
住所:北海道帯広市南町東5条8-40-1
電話:0155-49-6566
営業時間:11:30〜14:30/18:00〜21:00
※麺がなくなり次第終了の場合あり
定休日:不定休
駐車場:あり
アクセス:JR帯広駅から車で10分

たんた家

帯広市にある「たんた家」は、自家製うどんと豊富なセットメニューで親しまれているお店です。この日店舗を訪れたのは13:30。少しランチのピークを外そうといった思惑がありましたが、店内はお客さんでびっしり。「人気店の風格たっぷり」の、活気のある空気に包まれていました。

うどんの種類はもちろん、トッピングの天ぷらも豊富で、デザートまでそろうメニュー構成。さらに持ち帰りのカレーうどんやお弁当類まで楽しめるので、常連になっていろいろ試したくなります。

和と洋が手を取り合う人気メニュー「カレーうどん」

この日注文したのは、看板メニューであるカレーうどんと野菜天丼のランチメニュー。

「カレーうどん+小野菜天丼(1,050円)

看板メニューのカレーうどん。辛さは控えめで、はじめに感じるのは和風出汁のやさしいうまみです。そこへミルクのまろやかさが重なり、味わいはどこか洋風のコクも帯びていく。和風でありながらも洋風な感覚が楽しめる——この“二面性”こそが、たんた家のカレーうどんの面白さです。

麺はやわらかめで、口当たりも穏やか。コシの強さで押すタイプではなく、スープをまとってするっと入っていく安心感があります。辛さ控えめのカレーと相まって、お子さんでも食べやすい一杯です。

やわらかめの麺に、とろみのあるカレースープがしっかり絡む。

うどんの満足感に、舞茸やカボチャなどの天ぷらをぜいたくにのせた天丼の香ばしさが加わり、しっかり食べたい日にはうれしい組み合わせでした。

そして印象的だったのが、カレーうどんを頼むと紙エプロンを渡してくれる気配り。繁盛店ほど回転や効率に寄りがちですが、たんた家はサービスに手を抜かない。こういう“やさしさ”が、リピーターを増やす理由なのだと感じます。

【information│お問い合わせ】

■ たんた家(たんたや)
住所:北海道帯広市西8条南15丁目3-1
電話:0155-23-1070
営業時間:平日 11:00〜15:00/17:00〜21:00(L.O.20:30)、土日祝 11:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日:木曜日
駐車場:あり
アクセス:JR帯広駅から車で約5分

今日のお昼、このどの一杯をすすろう

同じ「うどん」といっても、その表情は店舗ごとにまったく違います。
足踏みで鍛えた讃岐仕込みの手打ち麺やじっくりゆで上げる十勝産小麦100%の一杯、“粉の存在感”が際立つうどんなど、どれも「その店だけのストーリー」をまとっています。

「今日は外でうどんの気分だな」と思ったら、今回紹介した5軒のいずれかに出かけてみてください。あなたの中の「十勝の定番うどん」が、更新されるはずです。

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