十勝・帯広の夜の楽しみ方──馬車BAR・スナック文化・クラフトビールをめぐる旅

昼とは少し違う、しっとりとした表情を見せはじめる帯広の夜。ここには、地元グルメやクラフトビール、屋台文化など、旅の夜を豊かにする“ナイトタイムエコノミー”が深く息づいています。

クラフトビールで幕を開け、馬車BARに揺られ、屋台とスナックでローカルの味と人に触れ、最後はモール温泉で一日をほどく。観光ガイドだけでは出会えない「帯広の夜を味わい尽くす大人のルート」を、MATOKA編集部がお届けします。

1.クラフトビール

美味しいビールに欠かせないのは、良質な水と大麦、そしてホップ。これらの資源に恵まれた北海道は、「ビールづくりと相性の良い土地」といわれています。

なかでも農業王国として知られる十勝には、原料となる大麦の産地が点在し、澄んだ水と、寒暖差のある気候が、ビールづくりに適した環境を育んできました。その風土を生かしたクラフトビール文化も、じわじわと広がりを見せています。

TIPS:韓国と日本、ビールの味わいの違いは?
韓国のビールは、のどごしの軽さと爽快感のある味わいが親しまれています。一方、日本のビールは、苦味・コク・麦の旨みをしっかり感じられる味わいが特徴。とくにクラフトビールは、日本のビール特有の厚みのある味わいをベースにしつつ、土地ごとの個性を楽しめます。

おすすめスポット「THE BEER TOKACHI」

帯広でクラフトビールを味わい尽くせるおすすめスポットが、「THE BEER TOKACHI」です。

営業時間は、平日・土曜は14時から、日曜・祝日は12時から。昼飲みもできるスポットとして、地元の人にも親しまれています。エアロKで十勝に到着したその足で「今夜のはじまりの一杯」を楽しみましょう。

店内には、常時10種類前後の樽生クラフトビールがラインナップ。十勝のみならず、日本各地のブルワリーが手がける個性豊かなビールを、飲み比べできるのが魅力です。

人気メニューは「THE BEER TOKACHI」オリジナルクラフトビールの『稔-minori-』。

豊頃町・小笠原ファームの大麦を使用したこの一杯は、フルーティで飲みやすく、クラフトビールは初めての人にもおすすめです。気心の知れた友人や恋人と、これから始まる帯広の夜を思い描きながら、クラフトビールをゆっくりと味わってみてください。

【information│お問い合わせ】

■ THE BEER TOKACHI(ザ・ビアー・トカチ)
住所:北海道帯広市西1条南8丁目2-1
電話:080-8705-2440
営業時間:月〜土・祝前日 14:00〜22:00(L.O.30分前)、日曜・祝日 12:00〜20:00(L.O.30分前)
定休日:不定休(Instagramにて告知)
アクセス:JR帯広駅から徒歩約10分
公式HP
公式SNS

2.馬車BAR

クラシカルな馬車に揺られながら、帯広の夜の街をゆっくり巡るナイトアクティビティ「馬車BAR」。
体験できるのは、全国でもこの帯広だけです。出発の時間は18:00、19:00、20:00の1日3便。予約の時間に合わせて、出発地点となる「HOTEL NUPKA」を目指しましょう。

30分前には到着しておくのがおすすめ。受付を済ませたらホテルのロビーで、馬車が到着するのを待ちます。力強く馬車を引いて現れたのは、ばんえい競馬で活躍した『ムサシコマ』。

体重1トンを超える堂々とした体格と、人の気持ちにそっと寄り添うような穏やかな性格をあわせもつ輓馬です。乗車後、手元に置かれているのは十勝産大麦100%のクラフトビール「旅のはじまりビール」。

口に含むと大麦のふくよかな香りが、やさしく広がります。おつまみには、十勝産の蒸しじゃがいもやチーズ、枝豆。どれも、この土地の魅力が詰まったやさしい味わいです。

ゆっくりと進みだす馬車BAR。十勝の恵みを味わいながら、一定のリズムで響く蹄の音と、ゆっくりと後ろへ流れていく街灯の光を眺める。そんな夢のような時間が、静かに始まります。

道中には「ムサシコマ」との「ふれあいタイム」も。ご褒美ににんじんを差し出すと美味しそうに頬張ってくれます。

馬車の旅の最後に撮る「ムサシコマ」とのツーショット写真は、きっと心に長く残る一枚になるはずです。

【information│お問い合わせ】

■馬車BAR
住所:北海道帯広市西2条南10丁目20-3
電話:0155-20-2600
運行日:毎週 月・火・金・土
運行時間:①18:00〜 ②19:00〜 ③20:00〜(所要時間 約50分)
定休日:水・木・日(悪天候・馬の体調により中止の場合あり)
料金:大人:オンライン事前決済 4,400円(約40,000ウォン)/当日払い 4,800円(約45,000ウォン)
小学生以下:オンライン事前決済 3,800円(約35,000ウォン)/当日払い 4,300円(約40,000ウォン)
支払い方法:現金・電子マネー(当日払い)/クレジットカード(事前オンライン決済)
定員:1〜6名
アクセス:JR帯広駅から徒歩約5分
公式HP

3.北の屋台

馬車BARに揺られて過ごす非日常のひとときを終え、体も心もほどけたころ、自然と小腹がすいてきます。そんなときにふらり立ち寄りたくなるのが「北の屋台」です。

馬車BARのゴール「HOTEL NUPKA」からは歩いて2分。焼き鳥・居酒屋・フレンチ・中華など、およそ20軒もの屋台が軒を連ね、それぞれの店から香ばしい匂いや湯気が夜の空気に溶け込んでいます。

あなたの「今、これが食べたい」が、きっと見つかる。十勝の「食の魅力」が凝縮された人気スポットです。屋台のカウンターに腰を下ろせば、目の前で焼き上がる焼き鳥と、立ちのぼる香り。

それを頬張りながら店主さんと交わす、たわいもないひと言。人と人との距離感の近さも「北の屋台」ならではの魅力です。旅先で偶然出会う、人の温かみ。それはあなたの胃袋だけでなく、心の奥まで満たしてくれるでしょう。

【information│お問い合わせ】

■ 北の屋台
住所:北海道帯広市西1条南10丁目7番地
電話:0155-23-8194
営業時間:店舗により異なる※詳細はHPに記載
定休日:店舗により異なる※詳細はHPに記載
アクセス:JR帯広駅から徒歩5分
公式HP

4.スナック

北の屋台でお腹も心もほどよく満たされたころ。「もう少しだけ、どこかで飲めたらいいな」そんな気持ちになったら、スナックでの飲み直しがおすすめです。

スナックとは、お酒と会話を楽しめる、社交場のような小さなお店。帯広には、スナックの集まるスポットが点在しています。

初めてでも足を運びやすいのは、帯広駅周辺にある「5番館ビル」や「ローヤルプラザビル」、「アポロビル」です。

”1棟まるごとにスナック”が並び、看板も明るく出ているため、旅行者が気軽に入りやすいスポットです。いくつかのお店を“はしご”できる楽しさもあります。

【information│住所】

■ ローヤルプラザビル・5番館ビル
住所:帯広市西1条南10丁目1
■アポロビル
住所:帯広市西1条南10丁目4-1

よりディープに帯広のスナック文化を味わいたいなら「いなり小路」へ。


どこかノスタルジックで、時間がゆっくり流れる空気。ここは、地元の人たちが長く通い続けてきた「夜のもうひとつの居場所」です。

【information│住所】

■ いなり小路
住所:帯広市大通南8丁目9
アクセス:JR帯広駅から徒歩10分

スナックの魅力①歌文化と人の温かみ

足を踏み入れると、まず耳に届くのは、ゆるやかに流れる歌声。お酒を片手に、順番にカラオケを歌いながら、知らない人同士でも、少しずつ距離が近づいていきます。この雰囲気は、韓国の「ポチャ」のように歌とお酒を一緒に楽しむ文化とも、どこか重なります。

スナックの魅力②ママの存在

スナックのいちばんの特徴は、カウンターの内側に立つ「ママ」と呼ばれる存在。

お酒を飲みながら、何気ない会話にそっと耳を傾け、ときには人生の先輩として、やさしく背中を押してくれる人でもあります。旅の途中で立ち寄ったはずなのに、常連さんのように温かく迎えられる。異国にいながら、安心感の中でお酒を楽しめる居心地の良さがスナックにはあります。

 

5.モール温泉・サウナ

帯広の夜の街を楽しんだら、温泉で冷えた身体を芯までじんわりと温めましょう。帯広で楽しめるのは、世界でも珍しい泉質「植物性モール温泉」。太古の草木が時を重ねて生んだ有機質をたっぷり含み、とろりとしたやさしい湯ざわりが、身も心もほどいてくれます。湯上がりの肌はしっとりとした潤いを含むため「美人の湯」として人気です。

おすすめのスポット「ふく井ホテル」

帯広の駅周辺にも日帰りでモール温泉を楽しめる施設が点在しています。モール温泉を街のど真ん中で味わえるのが、帯広天然温泉「ふく井ホテル」です。

帯広駅のすぐそばにありながら「自家源泉かけ流し」の本物の湯が楽しめます。夜中も営業しているので、ゆっくりお酒を楽しんだ後でも、湯につかれるのが嬉しいところ。

やわらかなアルカリ性のモール温泉が、旅の疲れだけでなく、夜に積み重ねた余韻までも、そっと流してくれるようです。宿泊はもちろん、日帰りでも気軽に立ち寄れます。

サウナで仕上げる、旅の余韻

モール温泉で体を温めたあとは、サウナでゆっくりと汗を流す時間もおすすめです。立ちのぼる蒸気に包まれながら深く呼吸をし、水風呂で火照った体を静かに整える。

そのあとの休憩のひとときは、夜の余韻ごと、心までゆるめてくれます。温泉のやさしさ、サウナの熱、水の冷たさ。そのコントラストが、帯広の一日を満たされた気分で締めくくってくれます。

TIPS|日韓サウナ文化の違い
韓国のサウナは低温で長く過ごし、会話や食事も楽しむ「社交の場」。一方、日本は高温サウナと水風呂、休憩を繰り返し、静かに自分の心と体を整える文化です。

【information│お問い合わせ】

■ 帯広天然温泉 ふく井ホテル
住所:北海道帯広市西1条南11丁目19-1
電話:0155-23-1234
定休日:なし
営業時間(日帰り入浴):6:00〜10:00 / 15:00〜23:00(最終入店22:30)
アクセス:JR帯広駅北口徒歩約1分
日帰り入浴:大人1,500円(税込・タオル付き)※約14,000ウォン
公式HP
公式SNS

MATOKAで、帯広の夜の“とっておき”をもっと身近に

クラフトビールで静かに夜の扉をひらき、馬車BARに揺られて街を眺め、屋台やスナックで人のぬくもりに出会い、最後はモール温泉で一日をほどく。帯広の夜を五感で味わい尽くす、少し大人の飲み歩きルートを紹介しました。

十勝の観光メディア「MATOKA」では、季節や時間帯に合わせたおすすめルートを提案する周遊プラン機能を用意しています。気になったスポットはそのまま記事で詳しくチェックできるので、たとえ旅の途中でも、帯広のナイトコースを組み立てられます。

街の灯り、グラスの音、すれ違う人の温かみ。「MATOKA」を使えば、帯広の夜のささやかな贅沢が、もっと身近になるはずです。

 

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